神様のボート

2002年9月2日
神様のボートという江国香織さんの本をお盆から読んでいて、やっと終わりました。
いつもなら二日か三日で読み終わる位のうすい文庫本なのですが、半月もかかってしまいました。

約束を信じて放浪し、現実から逃げつづける母と
母と二人で生きている、現実にしがみつきたい娘の話です。

私は母の気持ちが痛いほどわかる(笑)。
「どこにいても探し出す」といわれて
来なかったら、どこまでも放浪しつづけて、
逃げつづけて、一緒にいるような、
探されているような錯覚。
まだ探してくれていると信じたいんだよね。

非現実な生活の中にいて、
狂気の中にいて、
一緒に同じ世界を動いていることだけが幸せ。

結局ハッピーエンドなのですが、
とても切なかったです。

私は多分、こんな生き方をすると思います。。。
ありえないとよく言われるけれど、
私は子供だけ産んで、好きだった人との幸せな思い出さえあれば、それだけで生きていく気がします。

もっと誰かを好きにならないとね…。
何も返してあげることが出来ないけど。

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